妖精の国からのお知らせ

§6 elf in yourself

いとしいユーラ,あなたに今いちばん必要なのは,自分自身を愛してあげるってことです。英語やワープロの技能で人から評価されることによってセルフリスペクトが保たれる,というのでは「セルフ」リスペクトになっていないではありませんか!

他人の評価とは無関係の,自分から自分を見ての満足感をさがしてごらんなさい。

それじゃ,ただの自己満足?

確かに「ただの自己満足」です。

でも,あなたは「ただの自己満足」ができるでしょうか? あなたの持っている服や肩書きや外形的知識量にではなく,その根っこにあるあなた自身に誇りを持つことができますか?

他人から評価されるなんてちょろいもんです。他人なんてすぐだまされます。それこそあなたがちょっと外国語ができれば,それだけでもうあなたを尊敬してくれちゃうんです。そういう意味では他人なんて馬鹿です。あなたの外形しか見ていないんですからね。

難しいのは,本当の自己満足を得ることです。他人はだませても,あなたの魂はだませません。「自己満足」というのは,高い,高い,はるかなる言葉なのですよ。とくに,あなたのような目覚めた魂にとっては。

ユーラ,あなたは「自尊心」という言葉の本当の意味を知っていますか。それはね,「すべての地球人から尊敬されても,私が満足できなければ私は満足できない」ってことなんですよ。

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あなたが「自分は貧しい。もっと美しくなりたい」と思っているのなら,そう思っているその気持ちは豊かでしょう? とても美しいでしょう?

だからあなたは,「内面の美しさを磨きたい」と思っている自分自身を「けなげだな」と思ってあげてください。自分をどうしても好きになれないかわいそうな少女のことを,かわいそうだと思ってあげてください。

〈あの人のためには,私など生まれてこないほうが良かった〉と思えるほど感受性の強いあなたなら,あなたの中にいるかわいそうな少女のこともかわいそうだと思えるでしょう?

あなたが,すべての根っこの部分にある「あなた」を認めてあげない限り,いくら人が評価してくれても,あなたは寂しいままです。英語なんて関係ないではありませんか! あなたがあなた自身を受け入れる,ってことが第一歩でしょう?

Self-respectには,なによりもまず self-reflectが必要なのです。よろいによって自尊心を保つのではなく,よろいの中の「私」をかけがえのないものだと思う,ってことです。小さな魂に,ふっとスイッチが入って,ぽっとあかりがともる,ってことです。自分自身にたちかえる,ってことです。

あなたにはそれができるし,あなたにしかそれはできません。なにしろそれが「あなた」なのです。

ごらんなさい。Self の中に elf がいます。

それがあなたの魂です。妖精の卵です。

それが「あなた」なのです。

あなたが薔薇ではなくたんぽぽであるなら,このさい「私はたんぽぽなのだ」「私はたんぽぽでいい」ときっぱり決心してしまいなさい。たんぽぽはかわいらしいけれど,薔薇のふりをするたんぽぽは醜悪だからです。

たんぽぽほどたんぽぽらしい花はほかにありません。たんぽぽがたんぽぽらしさを失ったら,世はどこにたんぽぽらしさを見いだすのでしょう。

神がお創りになったものはみな美しい。なぜなら,それは神のお創りになったものだからです。あなたは神の子です。あなたは「あなた」として創られている。これは永遠の神秘です。

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